来年の増税にあわせて実施される軽減税率。
テレビなんかで軽減税率の対象になる場合と対象外になる場合を解説していましたが、正直とてもややこしい!!
話題になっていたのはイートインスペースがあるコンビ二やスーパー、回転寿司やファストフードなどの持ち帰りが出来る飲食店でどういった場合に制度の対象になってどういった場合に対象外になるのかということでした。
目次
ちなみに軽減税率の対象と対象外をまとめるとこんな感じです↓↓
軽減税率の対象外となる場合
②店外にベンチなどがありそこで食べる
③寿司など店内飲食していたが余って持ち帰る
③ケータリングや出張料理
⑤お土産つきパック旅行
⑥食品が全体の3分の2未満のおまけ付きお菓子
⑦保存用の氷
⑧食肉用として飼育された牛
⑩水道水
軽減税率の対象となる場合
②かき氷など食用に使用される氷
③生きた魚
④金箔(添加物として販売される場合)
⑤ボトル水
⑥食品が全体の3分の2以上のおまけ付きお菓子
販売時に判断できないもの
①コーヒー回数券
実際にチケットを現物と交換する時にお客さんに店内飲食の有無を尋ね、店内飲食との返答があれば差額をもらうらしい・・・
軽減税率に対応するための価格表示の具体案がややこしい
軽減税率が始まると例えばお店は
①軽減税率を適用した価格と適用外の価格の両方を掲示する方法
②片方だけ掲示して販売時にお客さんに説明する方法
店員さんに余計な手間がかかって可哀想。説明してもスマホで話ながらのお客さんとか後から聞いてないとかクレームが起こりそう
③持ち帰りと店内飲食とで税抜きの価格に差をつける方法
例えばハンバーガーを例に取ると持ち帰りだと税抜き306円、店内飲食の場合税抜き300円としてお客さんがどちらを選んでも税率を適用すると同じ価格になるようにするらしいです。
お客さんに価格差について指摘を受けた場合に合理的な理由の説明が必要。
これが分かっていてこの案を提案するお役人はバカとしか思えない(怒)
でも
持ち帰りでも店内飲食(店外の飲食スペース)でも梱包に差が無いお店はどう対応する?
この価格差を付ける案について私が疑問に思ったのは持ち帰りでもお店の近くのベンチで食べても梱包に殆ど差が無い例えば屋台の焼き鳥屋さんはどう説明するのかということ。
1本買うだけならそのまま「はい、どうぞ」って渡すのもありだけど複数買う場合はどちらもプラスチック容器なんかに入れるよね?
梱包に差が無いよね?
わざと差をつけるの?
余計な梱包費を負担して?
軽減税率で予想されるお店同士、店員さんとお客さんのトラブル
私は小売店で働いた経験があるので税率が変わると絶対トラブルが起こります。
今私が予想している軽減税率施行時に起こるトラブルはこんな感じです↓↓
◆肉フェスとかイベント会場での飲食はどうなるの?
例えば飲食スペースを提供している会社と商品を提供している会社が違うイベントとかどうなるの?
その場合も出展しているお店は持ち帰りだど言われたら8%で売るの?
◆持ち帰りだと言われたのにお客が店内で飲食を始めた場合
絶対起こると思うのがまだ軽減税率の正しいルールが皆に浸透していない初期に起こると予想されるこのトラブル。
「持ち帰りだと言われたのにお客が店内で飲食を始めた場合」です。
そうなるとお店側はそのお客さんに「持ち帰りと仰られたので店内飲食はご遠慮下さい」などの注意をしなければいけません。
本屋さんで働いている方は想像できると思いますが、店内に「立ち読みはご遠慮下さい」と掲示してあっても注意したら逆ギレするお客さんいますよね?
これと同じように「そんなの知らなかった」「すぐ帰るから!」とかお客さんからのクレーム対応にも悩まされそうです。
でも店外のベンチも店内飲食と同様の扱いになるそうなので、これをされると店内にいる店員さんは判断できません。
もし徹底するならイートインスペース自体を無くすか、すべての席に番号をつけて店内飲食を希望されたお客さんには店員から見える位置に番号札を付けてもらうなどの面倒な取り組みが必要かと思います。
◆複数の飲食店が入っているデパートなどでのお店同士のトラブル
例えばA店で買った食べ物をB店が設置しているベンチで食べるお客さんがいた場合です。
提供している商品を見れば、自店で購入されたものかどうか分かります。
A店は持ち帰りと言われたので8%で売ったけどA店の飲食スペースが混雑していてB店の設置しているスペースで食べられた場合、B店はスペースを取られたばかりか自店で10%で購入され店外設置のベンチで食べようと思ったお客さんにも迷惑をかけてしまいます。
そうなればB店はA店に苦情を入れないといけませんし、お客さんからのクレームも起こるかもしれません。
税金はもっとシンプルに、わざと複雑にしてない?
軽減税率については最初から区分がややこし過ぎて完全に理解するのは不可能だと思います。
なので外食に関しては店内飲食がメインの外食屋さんは全て軽減税率適用外、コンビ二とかスーパーとか店内飲食がメインでないお店は軽減税率適用などもっとシンプルにしたほうが良いのではないかと思います。
日本の税金は1個1個は海外に比べて税率が低いのかもしれませんが種類が多すぎるのと仕組みが複雑過ぎます。
全部を合わせると日本は世界でも稀にみる重税国です。
税金はもっとシンプルに国民に分かり易くやってほしいものですね。