ゲド戦記 あらすじを超簡単に解説。【金曜ロードショーでの放送予定日】

ゲド戦記の原作はアーシュラ・K・ル=グウィンという作家さんの長編ファンタジー小説でその中に宮崎駿監督の書いたシュナの旅をミックスさせた内容になっており原作とは少し違ったお話の展開になっています。

公開は2006年で直近のテレビ放送の予定は2018年1月12日(金)の金曜ロードショーで予定されています


というわけで、ゲド戦記のあらすじをあまり難しいことを考えずに分かりやすく要約すると

「魔法使いハイタカと勇者アレンが悪い魔法使いクモを竜の化身であるテルーの力を借りて倒す。そして世界は平和になりました」

という感じですね。


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ゲド戦記のあらすじをもう少し詳しく書くとこんな感じ↓↓

クモという悪い魔法使いが永遠の命を授かるため禁止されている魔法を使ってしまったがために世界の均衡が崩れが始まる。その崩壊現象が魔法使いが魔法を使えなくなったり竜が共食いを始めるという現象ととして描かれています。

魔法使いハイタカ(ゲド)は世界を救うため旅を続ける道中でエンラッドの王子アレンと出会い行動をともにします。アレンは影に精神を蝕まれておりとても不安定な状態でハイタカと出会う前に父を刺してしまった過去を持っていました。

旅の途中でハイタカとアレンはホート・タウンという町に辿りつき、アレンがそこで人狩りにさらわれそうになっていた少女テルーを助け出そうとするも逆に捕まってしまいましたがハイタカによって救出されます。二人はテルーを連れ立ってテナーという女性のもとを訪れ生活をともにすることになります。

しばらく平穏に暮らすがクモの部下がハイタカの留守中にテナーを誘拐してしまいます。アレンはテナーを助けようとしますが影の支配を受けている影響で満足に戦えずクモに捕まってしまいます。帰宅後に事の顛末を知ったハイタカは二人を救出するためにクモの城へと向かいます。

しかしハイタカもまたクモに魔法を封じられて捕まってしまいます。その一方でテルーはアレンの影から剣を貰い受け単身クモのいる城に彼らの救出に向かいます。そこでテルーの必死の説得に影を制したアレンは自身を取り戻したおりに急激に強くなってクモを窮地においやりますが追い詰められたクモは城と一緒に全てを破壊しようと最後の悪あがきをします。

絶体絶命の危機に死を覚悟するアレンでしたがテルーが竜に変身してクモを倒したのでした。平和になった世界でアレンは父に刃を向けた罪を償うため、テルーやテナーとの再会を約束して国に帰ります。エンド

ゲド戦記 作中の分かりにくい内容の解説。ネタバレ要素的な

ゲド戦記は結局のところ「いったい何が言いたいのか」「何を伝えたいのか」という部分が非常に分かり難い内容になっているがために純粋にジブリ映画を楽しみに見に行った方の中にはあまり楽しめなかったという意見も多い作品です。


また作品内容に関しても様々な疑問が囁かれており、様々な憶測をよんでいますね。その分かりにくい内容の部分を少し解説してみようと思います。

何故、アレンは父を刺したのか?

影に支配されていたアレンが心の奥底に秘めていた父を超えたいという思いが悪い方向に暴走した結果、父を刺して力の象徴である魔法の剣を持ち去ったというのが有力な答えみたいです。

ゲド戦記(ハイタカ戦記)なのに実質アレンが主人公

ゲド戦記のゲドの正体はハイタカなのですが映画の内容を見るとハイタカは勇者アレンをサポートする強力なお供みたいな位置づけとなってしまっています。

ゲド戦記の世界では「真名(本当の名前)を知られると魔法が封じられて操られる」ということになっているのでハイタカが「私がゲドである!」と大手振って名乗れないという事情があります。

そのために作中ではゲドという名は出て来ずにテルー(ヒロイン)を救うアレンという勇者的な存在が私たちの印象に強く残った結果このような疑問が生まれたのではないかと思っています。

ハイタカがテルーを見て驚いた理由

テルーはハイタカとテナーの娘という設定なので久しぶりに再会した娘に驚くのは父としての素直な反応ではないのか」というのが一般的な見解とされています。


ちなみにテルーはハイタカの実子ではありません。正確には義理の娘(養女)です。話を元に戻します。


ではもう少し本質まで追求した視聴者はどんな結論に辿りついたのか?
その答えは作中で「人間は昔、竜だった」と語られていたり原作でも「人間と竜はひとつの存在だった」とも書かれているのでハイタカはテルーに再会した時にテルーの中の竜を見破っていたという意見が有力になっているようです。

何故、世界の均衡が崩れることで竜が共食いをしたのか?

普通のファンタジーで世界崩壊という表現をするのであれば天変地異や国や街の崩壊を描くことが多いのではないでしょうか。


ところが作中では竜の共食いが世界均衡の崩れとして大きく描かれています。これは上に書いた「人間は昔、竜だった」ことに関連しており、自身が竜だと知らなかった竜族がクモの禁呪によって本来の姿に戻ってしまった結果と言われています。


実は作中で竜族の末裔が人間社会で生活しているシーンが描かれています。

ゲド戦記が伝えたいメッセージとは?

ジブリは過去にももののけ姫やナウシカのように自然破壊に対する警告とも取れる内容の作品を生み出していますが、ゲド戦記もこれらと同類の「人間の驕りに対する警告」をする作品と捕らえることができます。

自らが竜であること(自然の一部であること)を忘れ好き勝手に生きている人がある悪いキッカケ(クモの魔法)で力を暴走させてしまい世界を崩壊に導く。

言わば私たち人間の今の生き方に対する警告と言えるのではないでしょうか。

ゲド戦記の楽しみ方【初心者から謎解きしたい人まで】

ゲド戦記は、もののけ姫やナウシカのように人間の驕りに対するアンチメッセージが強い作品、かつ話が分かりにくい内容となっているので良い悪いの評が分かれる作品となっています。


そこで、ゲド戦記の楽しみ方としては難しいことは考えたくないという方はよくある勇者が姫を助けるファンタジーものとして見れば良いのではないか思います。


また声優さんもアレン役にV6の岡田准一さん、ハイタカ役に菅原文太さん、テルー役に手嶌葵さん、当時はまだ今ほど有名ではなかった香川照之さんが人狩りのウサギ役で声出演されていますのでV6ファンの方や大物俳優のファンにとっては一見の価値があるのではないかと思いますよ。


逆にもっと本質や疑問点を追及したいという方は映画が公開されて作品についてまとめたサイトも沢山ありますので、そこで疑問を解消したり長編小説を読むのが嫌いでなければ原作を読んで映画との違いをチェックしてみると面白いと思いますよ。


またこの作品は宮崎駿監督の息子、宮崎吾郎氏の初監督作品となっているため父子間で確執など裏話的なことも話題になっています。こういった製作の裏話が好きな方にとっても話題を事欠かない作品です。

ゲド戦記 金曜ロードショーなど次回のテレビ放送予定はいつ

記事の冒頭でも書いたとおり直近では2018年1月12日となっています。前回の放送は2014年の1月7日、前々回は2011年7月15日だったので今回の放送を逃すと次回のテレビ放送は2年以上先になるのではないかと予想しています。


あとこれは私の勝手な予想なので話半分で。
今年放送される可能性があるジブリ映画を予想してみます。


①となりのトトロ
②火垂の墓
③おもひでぽろぽろ
④紅の豚
⑤もののけ姫
⑥猫の恩返し
⑦ハウルの動く城
⑧コクリコ坂
⑨風立ちぬ
⑩かぐや姫
⑪ナウシカ
⑫レッドタートル


これらの作品は前回テレビ放送から2年から3年経っており、ジブリ映画の放送周期もこれくたいなので、これらの作品が放送されるのではないかと思っています。

特に同類の「もののけ姫」「ナウシカ」、新し目でテレビ放送回数の少なかった「コクリコ坂」「風立ちぬ」「レッドタートル」などが出てきそうな感じがします。

では今日はこのへんで。


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