名探偵コナン ベイカー街の亡霊が金曜ロードショーで2月9日に放送されました。ベイカー街はコナンの映画シリーズの中でトップクラスの人気を誇っており、映画の興行収入も30億円を超える大ヒットとなっていましたね。
さて、あなたは名探偵コナン ベイカー街の亡霊が1888年のイギリスロンドンで起こった無差別通り魔事件、通称「切り裂きジャック」がモチーフになっていることはご存知でしょうか?
当時のイギリスは霧の街として今でも有名ですが、この事件は1888年8月31日から約2ヶ月に渡り実際に起こった事件です。
では具体的にどんな事件で犯人は誰だったのか?
今回は名探偵コナン ベイカー街の亡霊を100倍楽しむための裏事情について、あらすじを含めてご紹介したいと思います。
目次
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映画にも登場したシャーロックホームズとコナンの繋がり
映画ではシャーロックホームズを始めたとした誰もが知っている名探偵が登場しますよね。
このシャーロックホームズは物語上の架空の人物なんですが、物語の作者は誰だかご存知ですか?
答えは「コナン=ドイル」という名前の推理小説作家です。工藤新一がアニメで名乗っている名前はこのコナン=ドイルから思いついた名前なんです。ちなみに苗字の江戸川は江戸川乱歩(エドガー ランポー)から拝借してます。
話を元に戻します。
そして現実の当時のロンドンでは事件があったちょうど同じくらいの時期にシャーロックホームズがヒットしたので公にはなっていませんがコナン=ドイルも切り裂きジャック事件の犯人推理を警察などから求められていたんだそうです。
その時は具体的なことは何も言わなかったみたいですが、後に息子にだけ彼が推理した犯人像を漏らしたことがあるんです。
アニメのコナンとコナン=ドイルが推理した犯人象は同じだったという事実
前の記事で少し触れましたがコナン=ドイルは切り裂きジャックの犯人像を息子だけ話したことがあります。
その犯人像が「女装した男」です。
アニメでコナンが推理した犯人像もコレでしたね。
実際にアニメの切り裂きジャックも女装した男でした。
でもジャックは真犯人ではありません。
詳しくはネタバレで。
名探偵コナン ベイカー街の亡霊 あらすじ ネタバレ
まず名探偵コナン ベイカー街の亡霊の登場人物はこちら。事件に直接関係するメインのみを書いてます。
■登場人物
・ヒロキ・サワダ
若干10歳にしてノアズ・アークとDNA探査プログラムを開発した天才児。母の死後はトマス・シンドラーの養子となる。
・ノアズ・アーク
ヒロキが開発した人工知能。個性を認めない日本に疑問を抱き日本再生計画を図るため著名人の2世3世を人質としたデスゲームを実行。
・トマス・シンドラー
シンドラーカンパニー社長。彼とジャック・ザ・リッパーはとても深い関係がある
・樫村 忠彬(かしむら ただあき)
ヒロキの実父でコクーンの開発者。新一の父・優作の友人、トマス・シンドラーに殺害される
・諸星 秀樹(もろぼし ひでき)
警視庁副総監・諸星 登志夫の孫。ノアズ・アークに体をのっとられる。この映画のキーパーソン。
・シャーロック・ホームズ
「オールドタイムロンドン」でコナンをサポートする探偵。終盤で重要なヒントをくれる
・アイリーン・アドラー
ホームズの恋人で舞台女優。モリアーティ教授に殺されかけるがコナンにより救出される
・モリアーティ教授
ジャックに犯罪教育を施しいい様に利用していた裏社会のボス的存在。ホームズの宿敵。
・ジャック・ザ・リッパー
通称「JRT」。樫村 忠彬がダイイングメッセージで残した文字の正体。元の設定は余命僅かな貴族だったがノアズ・アークによりモリアーティ教授に犯罪教育を施された浮浪者という設定に改変された。
■あらすじ
【序章】
アメリカの大企業シンドラーカンパニーで若干10歳でノアズアークという人工知能を開発したした少年・ヒロキ・サワダ。彼はノアズアークの完成間近に日本にいる父・樫村 忠彬にDNA探査プログラムのデータを送信し自ら命を絶ってしまう。
【本編・前半】
カプセル型バーチャルシュミレーションゲーム「コクーン」のプレミア発表会に招待されたコナンとその一行。発表会には各界の著名人やその2世3世が出席しプレゼンを受けていた。
しかしその一方でヒロキの父・忠彬がシンドラーによって殺害されてしまう。忠彬は死の前にシンドラーからある選択を迫られていた。
「DNA探査プログラムをいくらで売るのか?」
シンドラーにはどうしてもこのプログラムを手に入れなければならない理由、そして忠彬を消してしまわなければならない理由があった、それには「シンドラー帝国を崩壊させるほどの秘密」が隠されていたからである。
忠彬はJ・T・Rというダイイングメッセージを残して絶命してしまう。そして彼の死と同じくしてノアズアークが起動。
しばらくして忠彬の死体が発見され捜査が開始される、いつものようにコナンも現場にもぐり込む。(JRTというメッセージもココで見る)
しかしそんな水面下で起こっている事件とは裏柄にノアズアークのデモプレイは中断することなく実行される。
カプセルに入るコナン達一同にノアズアークが警告する
「誰ひとりゲームをクリアできなかった場合は全員の命を奪う」
「これは世襲制という日本の悪しき習慣を断ち切るためなのだ」
「ただし、もし一人でも生き残れたら全員の命は保証する」
これもゲームの演出のひとつだと思われていた。
ノアズアークで体験できるゲームは5つ、その中でコナンは「オールド・タイム・ロンドン」を選択する。切り裂きジャックの世界だ。
ここを選択した理由は樫村 忠彬のダイイングメッセージに残されていた「JRT」の解明の鍵があると確信したからだ。
かくして切り裂きジャックが暗躍する世界、霧の街ロンドンに降り立ったコナン一行と彼らと同じ世界を選択した諸星 秀樹とその友人の少年3名
さっそく調査を開始するべくサポート役「ホームズ」がいるベーカー街221番地Bを訪れるがホームズと助手のワトスンは留守だった。
しかし下宿の女主人がコナン一行をベイカー・ストリート・イレギュラーズと誤解して部屋に招きいれてくれた。
そこで大発見!
部屋の中でホームズがジャックに関して調査していた資料からジャックを影で操っている容疑者がモリアーティ教授ではないかという情報を仕入れることが出来た。
さっそくモリアーティ教授に接触を図ろうとするコナン達、まずは教授の片腕・モラン大佐がよくいるという酒場を訪れる。
そこでカードゲームを楽しむモラン大佐を発見するが、ゲームのイカサマを同行していた諸星 秀樹がバラしてしまい銃撃戦に巻き込まれてしまうのであった。
この乱闘騒ぎで少年探偵団ら4人が撃たれてしまいゲームを離脱。コナンは教授が大切にしているワインを盾に命をびろいをする。そこへ教授が登場するがそれは影武者が変装した(ニセモノ)だった。
でもそこは名探偵コナン、その変装さえも見抜いた。
そんなコナンに一目置いた教授がジャックを呼び出すと提案。
しかしその誘い出し方が他人の命を餌にした残忍な方法だった。
【本編・後半】
ジャックを誘い出す方法、それは新聞広告に舞台女優(オペラ女優)アイリーンを舞台上で殺害せよと掲載することだった。
コナン達は舞台が始まるまでの間に第二の犯行現場の調査に向かう、その場所は親子バザーが定期的に催される場所でホームズの調査資料でも犯人に結びつく重要な手がかりが記されていた場所だった。
それはジャックと事件の被害者が親子であるという点。
このことから被害者がジャックの母親ではないかという結論にたどり着く。ジャックは犯行現場に2つの指輪を残していた。
普通に考えればこれは犯人(ジャック)の落ち度。
しかしコナンはジャックのその失敗を故意であると考えた。
さて時間も経ちオペラの開演時間が迫ってきたので楽屋に潜入したコナン達は舞台の中止を進言するが当然ながら拒否される。結局、舞台を止めることはできなかった。
客席で舞台を眺める無情なモリアーティ教授
舞台が始まると仕掛けられていた爆弾が次々と爆発、その騒ぎにまぎれてジャックがアイリーンに襲い掛かるがコナンが阻止。しかしまた何人かの仲間が犠牲になった。
未だ無事なのはコナン、秀樹、蘭の3人のみ。
ジャックが汽車に飛び乗り3人もそれに続くが車内にはジャックが見あたらない。
コナンがシ車掌にジャックが潜入した旨を話し乗客を同じ車両に集めてもらう。一通り乗客の話を聞いたコナンが叫ぶ。
「ジャックザリッパーはお前だ!!」
ジャックとして指摘されたのは上品な貴婦人。
コナンが貴婦人がジャックだと確信した根拠、それが先の会話にあった。
貴婦人がしている指輪は子供の頃に母からもらっただと聞いていたことから指輪をいしていた指は細くなっているはずだと。
正体を見破られた貴婦人が衣服を破り捨てるとジャックが正体を現した。
逃げるジャックをコナン達が追う。
汽車の上でジャックとのバトル
ここで蘭が驚きの行動に出る
ジャックを道連れに汽車から飛び降りたのた。
本来なら犯人脱落で終了なのだが、ノアズ・アークがこのゲームの最初で警告した条件「プレイヤーが全員死んだらゲームオーバー」
そのため汽車を止めるために運転室に急ぐがコンピューターが乗客を消しているため誰もいない。子供の力では車両の切り離しも出来ない。
ここでコナンは閃く
最後尾の車両には大量のワイン樽が置いてあった、これを斧で壊し中のワインをクッションにすることで駅への激突の衝撃から生還する。
ここでゲームのクリアになるため現実世界で戻ることになるが、コナンはその間際に一連の事件のトリックに気付く。
なんと今まで行動をともにしていた秀樹がヒロキ・サワダだったのだ。実は秀樹はゲームの間ずっとヒロキに体を乗っ取られていて本人の人格は眠っている状態だったのだ。
ヒロキはコナンがゲームをクリアしてくれたことに感謝し消える。
目覚めるコナン達
現実世界ではトマス・シンドラーが殺人容疑で逮捕されていた。
シンドラーの逮捕の決め手となったのが秀樹が会場で壊してしまった銅像に刺さっていた短剣。短剣からシンドラーと秀樹両方の指紋が検出されたのだ。
実は秀樹が壊したのはシンドラーが作ったアルミとダンボールで作った偽の剣、ダミーの剣は犯行後に壊してゴミ箱に捨てた。
それを警察が回収し調べたところシンドラーと秀樹2人の指紋が検出された。本物の剣からシンドラーの指紋が検出されることは彼の所有物であることから不自然なことではない。
秀樹が壊した剣が本物でそれを元に戻したのあれば2人の指紋が付くのも不自然ではない、でもダミーの剣から2人の指紋が付くのはどう考えても不自然である。
この決定的証拠からシンドラーの犯行であると確定された。
さてここで伏線回収「シンドラー帝国を崩壊させるほどの秘密」とは何だったのか?
それはシンドラーがジャック・ザ・リッパーと同じDNAをもっていたこと。自分に凶悪通り魔の血が流れている。
名誉と地位を手に入れた彼はどうしてもこの事実を知られるわけにはいかなかった。全ては彼の保身と心の弱さから起こった悲劇だったのである。
これにてベイカー街の亡霊は閉幕する。
名探偵コナン ベイカー街の亡霊 テレビ版はCパートとEDがカット
テレビ放送版ではよくあることですが放送枠に収めたり、不適切な場面をカットすることがあります。実はベイカー街の亡霊はテレビで放送するには不適切な事情があり、いわゆる放送禁止アニメになっていました。
それがテレビで放送されるということでノーカットで全て見れるのかがファンの間で心配されていましたが、今回2月9日に放送された名探偵コナン ベイカー街の亡霊もCパートとED(メインテーマはEverlasting (B’z))がカットされており一部のファンから不満が出る結果となりました。
ではその放送禁止にまでなる理由は何だったのでしょう?
↓↓理由はいくつかあります。
②蘭・ヒロキの自己犠牲
③モチーフにした事件があまりにも残酷すぎる
④PTAなど親からの苦情が予想される
これらの理由から地上波放送には向いていないと判断されて放送が自粛されていたような感じです。
ですので完全版を見たいという方はDVDを購入されるかレンタルされることをおすすめします。おそらく当分はテレビ放送はされないと思いますので。
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