ビートたけしオフィス北野から独立した理由。社会人へ「下剋上を想定しろ」との教訓

今やニュースで話題になっているビートたけしさんのオフィス北野からの独立。4月3日放送のニュースZEROの中でもそのビートたけしさん本人が心中を語っています。

事の発端は森昌行社長の二度にわたる裏切り行為にあるとのことなんですが、その他にもオフィス北野からの独立（愛想をつかした）理由があるようです。

①役員報酬が高額過ぎる
②所属タレントの給与が低い
③映画事業の赤字
④社長が勝手に筆頭株主になっていたなど森社長の暴走行為

オフィス北野ではビートたけしさんは芸に集中するため、経営に関わる財務等は実質、森昌行社長に全面的に任せていたとのこと。

これは苦楽を共にした森社長を信頼していたからに他ならないのですが、やっぱり監視する人間がいないと好き勝手やってしまうのが人というものなのかなという感じです。

たけしさんは社長にこれらの点について改善指示をしてようですが、いつまで経っても改善されない状況にしびれを切らしたというのが脱退の決め手となりました。

また本件に関連して以下のような教訓を話されています。

社会人や新社会人など組織に所属している人全てに向けて、「この人はダメだ」「この人は伸びるぞ」など社内の人間関係をちゃんと見際めて、面従腹背を貫き、下剋上を想定して生きていって欲しいと激励のコメントをされていました。

見本にする人間を間違えるなということですね。

たけし軍団はオフィス北野に残留、師匠のビートたけしとの師弟関係は継続

師匠、ビートたけしが事務所脱退するに当たり他のたけし軍団に所属するタレントさんの動向が気になるところです。

しかし水道橋博士、ダンカンさん、グレート義太夫さん、つまみ枝豆さんなど「たけし軍団」の面々はオフィス北野に残留しこれからもタレント活動を継続されると言われていました。

そしてさらにここで気になるのが森社長との確執についてです。

師匠に脱退を決意させた森社長のもとで上手くやれるのか？

その部分については「たけし軍団」としての声明も発表しており以下のようにコメントされています。

「森社長の）謝罪を受け入れ、新事務所に移籍することなく、オフィス北野に居残り、出直しする」と説明。また、「師匠と弟子の関係、及び絆は、事務所を違えることになっても、変わらず継続中であることを強く申し上げます」

4月3日、森社長は今回のビートたけしさん脱退についてどのように思っているのか？

素直に謝る　or　反論する

森社長はたけしさんのコメントを踏まえた上で「その通りだと思うところがあれば謝罪をさせて頂く」

その後に
「だが、あえて不本意だと言わせていただく」とコメントしています。

またさらに以下のようにも話されており、自身の正当性について争う姿勢を見せています。

「さすがにこの度の軍団の行動は看過できません。私が口を閉ざしたままでは、彼らのブログや報道を見た人は、本当に私ひとりが悪者であり、それどころか私が私利私欲のために会社をいいように使ったという話を真相だと信じ込んでしまう。事実と異なることを真相だと――」

あくまで報酬は経営理念に基づくものと説明しました。

森社長の言い分は「私はやるべきことはやっている、傲慢と思われるかもしれませんが金額（役員報酬）については特別法外だと思わない」とのこと。さらに続けてたけし軍団の中には会社に600万円の借金をしている者もいることを暴露しています。

たけし軍団との関係についても以下のようにコメントされています。

「大丈夫なわけがない」だそうです。

ビートたけしさん監督の映画は森社長の頑張りも大きかった。

でもあんなに一緒に頑張った2人でも今は全く連絡を取り合っていないようで、ビートたけしさんは独立先の事務所でスタッフと一緒に引き継ぎ作業をされているようです。

森社長は「大丈夫なわけないじゃないですか。全然連絡は頂いていませんしたけしさんも独自に自分の事務所で活動されていますし。引き継ぎはやっています。うまくやっていきたいという話と今回の声明文との関係は『ああそうですか』とは申し上げられない」などとコメントしています。

そして最も気になるのが今後の北野たけし監督の映画についてです。

袂を分かっても映画事業では協力関係を維持するのか、それともたけしさんの新事務所と新しい強力会社とで製作をしていくのか、北野映画ファンにとっては今後も動向が気になるところです。

オフィス北野の業績は、2017年9月に赤字転落しています。

売上25億円の内、8割以上はたけしさんの収入になっています。映画のNPO法人の人件費もオフィス北野が負担していたとのことなので、経営を改善するにはこの辺りからのテコ入れが必要みたいですね。

ですが収入の屋台骨のである、たけしさんが脱退したことでさらに経営が厳しくなりそうです。そうれなれば、たけし軍団などタレントさんや事務所のスタッフさんに支払う給料も酸っぱいものになりそうです。

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