山下弘子さんが死去 。アフラック がん保険CM出演、19歳で肝臓がん余命半年宣告

保険会社「アフラック」のがん保険のCMに出演されていた山下弘子さんが亡くなったことを山下さんの夫である兵庫県議の前田朋己さんが25日、山下さんの公式ブログで発表しました。


山下さんは立命館大学在学中に肝臓がんが発覚し、肺への転移もあったため余命半年の宣告を受けていました。その後、度重なる再発や転移を繰り返しながらも手術など懸命な闘病生活を5年以上も続けられていました。


また、つんくさんなど癌を経験された方の実体験から癌の恐ろしさと癌保険の大切さを伝えたアフラックのがん保険のCMに出演、活動はCMだけには留まらず日本各地で講演会を行うなど最後まで同じ悩みに苦しむ方のために活動を続けておられました。


山下さんは先月2月末に病状が悪化したため救急搬送され緊急手術を実施。そこから約3週間昏睡状態が続いていたため山下さんの公式ブログやSNSにはたくさんの安否を心配する声が寄せられたため、夫の朋己さんがブログを更新、現在の状況を明かしました。


そして3月21日、山下さんの病状が悪化したことをブログなどに更新、25日の午前6時頃に天国に旅立ったことを公表しました。


山下弘子さんの通夜、葬儀は27日28日に予定されており、詳細は追ってブログでお知らせするとのことでした。


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山下弘子さんを蝕んだ肝臓がんとは

山下弘子さんが長年苦しんだ肝臓がんは「沈黙の臓器」といわれる肝臓自体から発症する原発性のものと、転移性のものがります。


肝臓自体には痛覚が無いため、ステージが進行しないと自覚症状が表れにくい癌です。


癌が進行し腫瘍が大きくなった時に肝臓を覆っている肝皮膜が引っ張られることで痛みを感じることが多く、症状が進行すると肝機能低下や黄疸、腹水が見られるようになります。


癌が小さくてもお腹の中で破裂してしまうと激痛と大量出血、血圧低下で生命の危機に陥ってしまいます。


また肝臓の近くには癌になり早期発見されても予後の悪い膵臓や胆嚢、胆管などの臓器がありますので、転移があると非常にやっかいです。


特に肝硬変など肝臓疾患のある人は肝臓がんになるリスクが高いので定期的な検査と継続した治療が必要となってきます。


ここから下は私の家族の個人的なエピソードなので興味のある方は読んでやって下さい。

私の叔母は胆管がんだった。手術不可、抗がん剤拒否で健康寿命を選択

実は私の叔母は会社の健康診断で胆管がんが発覚し、すぐに病院で精密検査を受けましたが結果は「余命半年、抗がん剤で数ヶ月は延命できる可能性がある、手術不可」という状態でした。


抗がん剤治療を受ければ延命できる可能性がありますが、抗がん剤には重い副作用があります。


要するに余命半年でも抗がん剤は受けずに鎮痛剤や栄養療法などの対処療法のみ、ご飯が美味しく食べらて少しでもしたいことができる動ける状態で過ごす期間を選択するか、抗がん剤を受けて副作用で辛くても少しでも長く生きる選択をするか迫られたわけです。


結局、叔母は前者を選びました。
旦那さんもそれに納得していました。


実は叔母はこの余命宣告を受けていた時点では殆ど癌の症状が無く、原付バイクであちこち走り回るくらいの元気がありました。


こんなに元気なのに本当に半年後にはこの世にいないのかと思ってしまうくらい普通に見えたんです。


医師に言われたのは好きなことをして、もし痛みが出て我慢できなくなったら入院しましょうということだったみたいです。


そして叔母は、ほぼ医師の余命宣告通りの半年後に病院で息を引き取りました。幸いなことに痛みで苦しんだのは息を引き取る前のほんの少しだったらしく長い間、激しい苦痛を感じることがなかったとのことでした。


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山下弘子さんと叔母、末期癌で同じ余命半年でも真逆の治療選択

こうやって山下弘子さんと私の叔母を比べてみると末期癌で同じ余命半年でも治療において全く真逆の選択をしています。


それは山下さんは余命宣告時にまだ19歳、人生これからで希望があったこと。生きたいという思いも相当強かったと思うので完治する可能性がある言われる治療であれば何でもやってみたかったと思います。


対して叔母は50代で仕事に結婚、育児、旅行などやりたいことを大体経験済みで、子供も独立していたのでほぼ人生の醍醐味を完遂していたので短い余命で苦しい思いをするくらいなら残された時間を穏やかに過ごしたいと思ったのかもしれません。


本人に聞いたわけではないので、もしかしたら無念で無念でしかたなかったのかもしれません。


ただ当時の叔母を見る限りでは決して絶望していなかったということです。選択は真逆でも人生に絶望しなかったという部分では2人は同じだったんだなと感じました。

さいごに

私も30代の頃にがん保険と生命保険に入りました。


当時は本当にがん保険は必要なのかとか保険の必要性について調べていたのですが、やはり決め手となったのは家族の負担になりたくないという思いでした。


保険についてまとめたサイトでも癌の先進医療の実施実績は決して高くなく保険加入については、もしどうなっても良い自由に使える現金が150万円ほどあるのであれば日本の医療費助成制度などで何とかなるとの見解でした。


それでも、もしそんな余分なお金があるなら、子供やもっと楽しいことに使いたい、結局のところ癌になって一番心配なのはまずお金だと思ったので加入したんですよね。


ですので当時の私のように、今回の山下弘子さん死去を知って改めてがん保険や癌になった場合の人生選択について考えるキッカケになた方も多いのではないでしょうか?